お得な期間限定「近鉄1dayおでかけきっぷ」を利用して沿線観光 ~観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」乗車編~
近鉄が7月の終わり頃から「1dayおでかけきっぷ」というお得なフリーきっぷを期間限定で発売しており、私は今まで近鉄にほとんど乗ったことがなかったので、この際、そのきっぷを使って沿線観光をしてみたいなと思っておりました。そして、先日ついにその目的が達成され、観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」にもあわせて乗車しました。
「近鉄1dayおでかけきっぷ」とは
「近鉄1dayおでかけきっぷ」とは、近鉄の指定路線内を1日間自由に乗り降りできるフリー切符で、期間限定で発売しております。きっぷは、「大阪・奈良・京都版(大人1,000円)」と「愛知・三重版(大人1,500円)」の2種類が用意されています。価格が安く、近距離の日帰り旅行に便利なきっぷです。詳細は以下の通りです。
①大阪・奈良・京都版
発売期間:7月27日(月)~11月29日(日)
※利用日前日までの事前購入要
有効期間:8月 1日(土)~11月30日(月)までの乗車当日限り
販売価格:大人1,000円、小児500円
※特急乗車の際は特急券の購入が別途必要
②愛知・三重版
発売期間:7月27日(月)~11月29日(日)
※利用日前日までの事前購入要
有効期間:8月 1日(土)~11月30日(月)までの乗車当日限り
販売価格:大人1,500円、小児750円
※特急乗車の際は特急券の購入が別途必要
という、割安なきっぷです。
私は今回1,000円の大阪・奈良・京都版を購入し、せっかくなので、近鉄に乗るなら観光特急「青のシンフォニー」(大阪阿部野橋~吉野)にも乗ってみたいと思ったので、別途特急券(730円)も購入しました。ちなみに、大阪阿部野橋駅から吉野駅を往復すると運賃が1,980円なので、「1dayおでかけきっぷ」を利用すると、980円お得になり、特急券代も回収できます。
観光特急、「青の交響曲(シンフォニー)」とは
近鉄が、2016年9月10日に大阪府の大阪阿部野橋駅~奈良県の吉野駅間で運転を開始した、「上質な大人旅」をコンセプトとする3両編成の観光特急列車です。外観や車内はクラッシックで落ち着いたデザインとなっており、車内では沿線の地酒やスウィーツなどを楽しむことができ、移動も楽しみの一つとさせてくれる列車です。
運転日:水曜日を除く毎日
ダイヤ:1日4便(2往復)
①便 大阪阿部野橋発 10:10 ⇒ 吉野着 11:26
②便 吉野発 12:34 ⇒ 大阪阿部野橋着 13:51
③便 大阪阿部野橋発 14:10 ⇒ 吉野着 15:26
④便 吉野発 16:04 ⇒ 大阪阿部野橋着 17:22
特急券代:730円
きっぷの購入方法
「近鉄1dayおでかけきっぷ」は、係員のいるきっぷ売り場や、写真の黄色い券売機でも購入することができます。画面中の「おトクなきっぷ」をタッチして進んでいくと購入することができます。私は前日に大阪難波駅で購入しました。
青のシンフォニーの特急券は、係員のいるきっぷ売り場で購入できますが、インターネット予約サービスでも購入することがきます(会員登録はしなくても購入可)。インターネットで購入した場合は、携帯の画面などを見せるだけのチケットレスで乗車することができます。家でゆっくり座席表を見ながら、座席を指定をすることができるのでお勧めです。
「1dayおでかけきっぷ」を使って近鉄沿線日帰り旅へ出発
時刻は午前9時半過ぎ、出発駅である近鉄大阪阿部野橋駅に到着しました。早速、この駅から奈良の吉野駅まで、1時間16分の「青のシンフォニー」の列車旅が始まります。今回は、大阪阿部野橋駅10:10発の1便を予約しました。通常の特急でも1時間15分程度かかるので、観光特急といえど所要時間は同じです。では出発します。
改札の前にある発車標の一番下には吉野行の表示がされています。表示通り6番のリばへ向かいます。
のりばに着くと、すでに列車が到着しておりました。列車は3両編成で、大阪側最後尾の1号車と吉野側先頭3号車は客室で、真ん中の2号車にはラウンジとバーカウンターがあります。外観は、濃紺色に金のラインがアクセントとなっており、クラッシックで大人なデザインです。一般車両として使用されていた車両を改造して作られました。
2号車には大きくエンブレムのデザインが施されていました。青の交響曲(シンフォニー)の名前は、沿線を青の列車が走り、豊かな観光資源と調和し響きあうことをイメージして命名されたそうです。
列車の扉が開いたので、車内に入りました。まずここは2号車です。2号車はラウンジとバーカウンタがあります。バーカウンターでは専属のアテンダントが、飲食物やお土産、グッズなどを販売しております。
2号車には、他にもライブラリースペースがあります。
本棚には奈良の観光ガイド本などが置かれておりました。
また、1号車には大きな多目的トイレも設置されております。
3号車の客室へ入りました。客室もクラッシックで落ち着いたデザインです。座席は1号車、3号車とも「2列+1列」の並びでゆったりとしています。進行方向へ向いている基本的な座席のほかに、対面式で中央にテーブルを備えたサロン席(3人~4人用)とツイン席もあります。
私は3号車の1人掛けの座席を予約しました。1人旅には心強いです。
座ってテーブルを広げるとこんな感じです。
肘掛の中からもサイドテーブルを出すことができます。
カーテンや網棚も落ち着くインテリアです。それではメニュー表を見てみます。
柿スウィーツや大和肉鶏を使った食事、奈良の地酒飲み比べセットなど、その土地ならではのメニューがずらりと並んでいます。これらのメニューは、2号車のバーカウンターで注文して受け取り、席まで持って帰るセルフスタイルです。列車が出発するとすぐにバーカウンターはオープンします。早速注文しに行きます。
カウンターにはメニュー表にあった商品がずらりと並んでいます。
青のシンフォニーオリジナルグッズもこちらにあります。記念乗車証はカウンターに置かれておりますので、記念に持って帰りましょう。
記念乗車証はこんなかんじです。
「季節のオリジナルケーキセット」を注文しました。このケーキセットは大阪マリオット都ホテルの料理長が考案した車内販売限定のオリジナルケーキだとのことです。西吉野の柿スウィーツセットも捨てがたかったのですが、、、そのままラウンジで食べることも可能ですが、自分の座席まで持ってきました。
のどかな車窓を楽しみながら頂きます。かなりおいしかったです。メニュー表にも大きく載っており、みなさん注文されていたので一番人気ではないかと思います。
出発して1時間が経過する頃、 列車は山を越えて大阿太駅を過ぎた後、吉野川と並行して走ります。あと20分ほどでこの観光列車も終わりです。
そして、もうすぐ吉野駅に到着するなぁと思う頃、吉野川を渡ります。吉野川は紀ノ川とも呼ばれ和歌山市まで流れています。終点はすぐそこです。
ついに吉野駅に到着しました。
吉野駅の駅前にはお土産屋さんが並んでおり、観光案内所もありました。
1時間16分の列車旅でしたが、食事や車窓を楽んでいるとあっという間で、移動を楽しむことができました。近鉄1dayおでかけきっぷが発売されている間に、観光列車に乗車して、おトクに近鉄沿線を観光してみてはいかがでしょうか。