休日旅行

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大阪から徳島まで2,200円!格安きっぷ「とくしま好きっぷ」で電車とフェリーの旅

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 こんにちは!寒くなってきましたね。最近、列車で四国を一周しようと思い、いかにして徳島へ安くアクセスできるかを考えておりました。

大阪から徳島へのアクセスはバスがメジャーだが...

 大阪から徳島へ公共交通機関を使ってアクセスしようとなると、航空機の路線はありませんし、JRでは瀬戸大橋経由になり遠回りです。なので、高速バスで淡路島を経由していくルートが早くて一般的です。そのため、徳島~大阪便は様々なバス会社が運行しており、本数もなかなかの数があります。私が知っている中では、価格面では海部観光が運行するマイエクスプレスが2,700円で最安値だと思われますが、高速バスを使わずして、さらに安くアクセスする方法があります。おそらくこれが最安値ではないかと思われます。
 それは、南海電鉄南海フェリーが発売している、割引きっぷ「とくしま好きっぷ」です。このきっぷは、南海電鉄の「南海なんば駅から和歌山港駅までの乗車券」と南海フェリーの「和歌山港から徳島港までの乗船券」がセットになっている割引きっぷで、「2,200円」で発売されています。このきっぷには含まれていない、徳島港から徳島駅までの路線バスも運賃210円を含めても2,410円でなんば駅から徳島駅までアクセスができます。

  ルートは上のマップのとおりです。このルートで無割引のきっぷを購入すると、南海電鉄区間が930円と南海フェリー区間が2,200円の計3,130円かかりますので、このきっぷを購入すると、実質南海フェリーの運賃だけで難波までアクセスすることができます。

 和歌山港発の便数は現時点で1日8便。所要時間は、電車区間が特急を利用して約1時間、フェリー区間が約2時間、乗り換え時間を含めると、3時間半程度で速達性はバスに劣ります。乗り換えは、和歌山港駅からフェリーの乗船口までは直結で、屋外に出ることなく、徒歩3分程度歩けば到着します。また、フェリーの出航時間に合わせて、特急サザンをはじめ列車が運転しており、(深夜、早朝便は除く)和歌山港で長時間待たされることがなく、便利です。

「とくしま好きっぷ」は当日購入OK

 割引きっぷは安い代わりに、購入期限などデメリットが存在しますが、「とくしま好きっぷ」は当日購入が可能なので、購入後予定が変わり、旅行に行けずにキャンセル料を支払うといったリスクを避けることができます。また、通年発売に加え、利用できない期間もないという大サービスです。さらに、別途購入で、特急サザン座席指定券(520円)を併用することもでき、とても使い勝手の良いきっぷです。

 購入は南海電鉄の券売機や係員のきっぷうりば等で購入することができます。

南海なんば駅できっぷを買って出発!

 ここからは、私の旅行記になります。

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 南海なんば駅から出発します。街路樹にイルミネーションの装飾がされ、大阪の街も冬の景色に近づいてまいりました。さて、まず「とくしま好きっぷ」を買いに券売機へ向かいます。

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 きっぷの買い方はとても簡単です。こちら券売機のホーム画面ですが、右側の黄色く囲っている部分「その他のきっぷを買う」を押せば、

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画面下部、水色の「とくしま好きっぷ」のボタンが現れました。このボタンを押して現金を入れるだけで購入できます。ただ、券売機ではクレジットカードが使えませんので、クレジットカードでの購入の方は有人のきっぷ売り場を利用しましょう。

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 きっぷは案内文が記載された長めの総括券が1枚、なんばから和歌山港までの乗車券が1枚、和歌山港から徳島港までの乗船券が1枚の計3枚が発券されます。長い総括券は実際に使うことはありませんが、払い戻しを行う際に必要になるので注意です。ちなみに、私はこのきっぷに別途、特急サザンの座席指定券を購入しました。

 さあ、きっぷも手に入ったので、改めて出発です! 

南海特急サザンで和歌山港

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 南海なんば駅改札です。右下17:40発の特急サザンに乗って和歌山港まで約1時間の列車旅です。

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 列車は自由席車両と指定席車両に分かれており、自由席車両は乗車券だけで乗車することができ、車内は一般的なロングシートです。 

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1~4号車は指定席車両となっております。乗車券の他に、座席指定券が必要です。 

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 座席はとってもシンプルです。リクライニングは可能で、ドリンクホルダーが用意されております。パソコンや飲食用のテーブルやコンセントは設置されておりません。

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 途中のみさき公園駅です。和歌山県とのほぼ県境です。

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18:45、終点和歌山港駅に到着しました。

南海フェリー徳島港へ船旅

 私が利用した便では、フェリーとの乗り換え時間は30分あります。ちらほらと下車された乗客は、ほとんどがフェリーとの乗り換え客でした。ここからフェリー乗り場までは、屋根伝いに直結しており、簡単にアクセスすることができます。

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 1か所のみの改札を出ると、フェリーへの乗り換え看板があります。看板が指し示す通り、右に歩くとあとは一本道です。

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右に歩くと、殺風景な長い廊下があり、その先がフェリー乗り場です。

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 フェリー乗り場に到着しました。改札からここまでは、徒歩3分ぐらいでした。フェリーは19:15の出航で約2時間の乗船時間です。15分前ぐらいになるとフェリーの中に入れます。

 南海フェリーは、「かつらぎ」、「あい」という2船で、現在、和歌山港徳島港間を1日16便運航しております。今回私が乗船するフェリーは「かつらぎ」です。

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 船内は、フェリー定番のじゅうたん席がいくつかあります。横になって寝れるのがいいですよね。

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 そして、ほかにも椅子席が設置されています。リクライニング可能です。私はじゅうたん席は苦手なので、船ではいつも椅子に座っております。

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さらに、テーブル席も設置されており、グループでの団らんや食事をするのに便利かと思います。

奥にはコンセント付きのビジネス席も設けられております。

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他には、売店があります。おつまみやお菓子、四国のお土産、南海フェリーグッズなどが販売されております。弁当はたぶん売ってなかったと思います。

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お腹がすいたら、自動販売機のカップラーメンを買って食べましょう。写真に写る、女性のキャラクターは何かと思って調べてみたら、南海フェリーのPRキャラクターのようです。高野きららと阿波野まいの2人がおられ、この方は高野きららだそうです。

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 デッキは各階にあります。日中の便は展望デッキに上がることもできます。外の風にあたりながら紀伊水道の景色を見ると気持ちがよさそうです。

 船内を散策して、このブログを書いていると、あっという間に徳島港へ到着しました。

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路線バスで徳島駅

 フェリーのりばの出口をでると、すぐ目の前に徳島駅行きの路線バスが待機しております。徳島駅まで歩くと50分ぐらいかかりますので、バスに乗って駅まで向かいました。運賃は210円です。

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乗ってきたフェリーが遠目に見えました。

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 バスに乗ること15分、JR徳島駅へ到着しました。駅舎はホテルとショッピングセンターが一緒になっており、駅舎の規模としては四国最大です。

 以上、大阪から徳島へは「とくしま好きっぷ」が安いよ、という紹介でした。高速バスと比べて、時間は比較的かかりますので、時間にゆとりがあり、旅情を味わいながら安く移動をしたいという方には、おすすめです!